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生産活動における取組み

リンレイの生産活動における取組み

ISO14001の承認取得・維持

工場と研究所があり環境へ著しい影響を与える要素を有する秦野事業所では、2003年から環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001認証を取得し、環境負荷の継続的な低減および環境保全活動を効果的に推進するために、システムのチェックと継続的改善を図っています。特に秦野地区は古くから環境意識が高く、そのため工場に対する規制が厳しいことで有名ですが、それがかえって私たち自身の環境意識を醸成することになってきました。

地域との共生

秦野エリアの環境について…

秦野市域は東・北・西の三方を神奈川県の屋根と呼ばれている丹沢山塊の谷深い山々に囲まれ、南をなだらかな渋沢丘陵に囲まれた、神奈川県下で唯一の典型的な盆地です。丹沢をはじめとする森林面積が市域の半分を占めるなど、豊富な森林資源を有しています。市内を流れる河川の多くは、丹沢山塊の稜線の合間から発しています。また、盆地南部では地下水が各所に湧き出しており、これらは「秦野盆地湧水群」として全国名水100選に選ばれています。このような水と緑の豊かな自然は、ムササビやオオタカ、ホタルなどの多種多様な生物を育んでいます。 この豊かな自然を次世代に継承するために事業者の役割として、事業活動による環境汚染を防止するとともに、環境にやさしい事業活動を展開し、地域社会の一員として自然環境の保全や快適な環境づくりに取り組むことで秦野市とパートナーシップを組んでいます。

労働安全衛生活動

秦野事業所では安全衛生管理組織の下、毎月の安全衛生委員会での各職場の安全衛生上の問題と対策についての検討を中心に、職場パトロール、健康診断、防火訓練、防災訓練、救命訓練、交通安全講習、防災施設・設備点検などの活動を行っています。

労働安全衛生活動

エネルギー使用量・廃棄物削減

エネルギー使用量を削減するため、工場ではテーマ別に生産の合理化検討チームを組織しています。
フロン排出抑制法の遵守対策を含めた旧型空調機(エアコン)の更新を完了させ新たに、SDGsへの取り組み(自然エネルギーの活用検討)及び温室効果ガス(GHG)排出量調査を盛り込み省エネルギー対策の推進を繰り返しています。

年間電力使用量

kwh

エネルギー転換

弊社の生産拠点は、1970年に東京都世田谷区烏山から神奈川県秦野市に移転され、現在に至っています。製品の乳化工程等で使用される熱源は、重油炊きの炉筒煙管式ボイラー(4トン)を使用してきましたが、老朽化による燃焼効率低下、二酸化炭素発生量改善及び燃料費用高騰対応のため、2008年に当時経済産業省の燃料転換促進事業としての認可を得て、燃焼効率が高い天然ガス炊き貫流ボイラー(2トン)二台に更新しました。これにより、燃焼効率向上(81→96%)と蒸気使用量に応じて一台から二台での使い分けが可能となり、省エネ、二酸化炭素排出抑制(207→123t ▲40.5%)を図ることができました。また、ここで削減された二酸化炭素排出枠は、2011年に経済産業省の国内クレジット制度の認定を受けることで僅かではありますが、排出権取引に参加 、今後も貢献して行きます。

廃棄物(ゴミ)削減

工場と研究所を含む秦野事業所では、廃棄物の分別・再資源化を推進しています。
また、製造サイズの最適化や生産計画の精緻化などによる生産効率向上や歩留まり向上による廃棄物発生量の削減とリサイクル化を図っています(但し、2011~2012年は震災被災品の廃棄で、一時的に廃棄量が増加しています)。
尚、リサイクルに関してはサーマルリサイクルからマテリアルリサイクルへの移行努力を続けています。
また、処理 委託した産業廃棄物については、マニフェスト表の授受・整合確認・保管を適正に行っています。

  • ※サーマルリサイクル ・・・廃棄物を焼却した際に生じるエネルギーを再利用すること
  • ※マテリアルリサイクル・・・廃棄物を製品の原料(材料)として再利用すること

秦野事業所 年度別産廃物委託処理量

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廃棄物リサイクル状況(2022年状況)

廃棄物種類 リサイクル状況
廃 液 (樹脂・洗剤廃液、廃油) 発電利用、路盤材としてリサイクル
廃プラスチック PP、PE系 再生燃料としてリサイクル
ペットボトル 再生原料としてリサイクル
アルミ複合 再生燃料としてリサイクル
ビニール袋・ラップ 再生原料としてリサイクル
プラスチックパレット 再生原料としてリサイクル
金属屑、ペール缶、5ガロン缶 再生原料としてリサイクル
ダンボール 再生原料としてリサイクル
脱水汚泥 路盤材としてリサイクル
ガラス屑 一部再生リサイクル
乾電池 再生原料としてリサイクル
木製パレット 再生原料としてリサイクル
蛍光灯、水銀灯 一部再生リサイクル

※焼却炉施設撤去に伴い、燃え殻は上記表から除外致しました。

その他 法令法規遵守の姿勢

大気汚染防止法

工場ではボイラーを有しており、排気ガス全般の測定を 実施し、排気ガスなどができるだけ低濃度になるよう運転管理しています。

当社2022年度排出測定値

測定日:2023年3月17日

大気汚染防止法 基準値 測定結果
小型貫流ボイラー
重油燃焼能力換算
50L/h以上
2台
窒素酸化物 NOx(換算値):
0.068m3N/h 以下
1号機/2号機
0.039 / 0.041
ばいじん量(実): 185g/h 以下 1号機/2号機
1.4未満 / 1.6未満

地域下水道条例と地域水質汚濁防止法

製品開発および生産拠点である秦野事業所の排水は、処理後に公共下水道へ放流されるものと直接河川へ放流されるものの二系統あります。いずれも毎日のチェックと毎月の水質測定を実施し、できるだけ環境負荷が低くなるよう運転管理しています。

当社2022年度測定結果 下水道法測定項目

測定日:2023年4月7日

下水道法測定項目 市下水道条例基準値 測定結果
pH 5.7 ~ 8.7 7.4
温度 40℃ 以下 16.0
BOD 300mg/L 以下 24.0
COD 規制値なし 39.0
SS 300mg/L 以下 23.0
n-ヘキサン(鉱油) 3mg/L 以下 1.0未満

当社2022年度測定結果 水質汚濁防止法測定項目

測定日:2023年4月7日

水質汚濁防止法測定項目 県条例基準値 測定結果
pH 5.8 ~ 8.6 8.0
BOD 25mg/L 以下 1.0未満
COD 25mg/L 以下 1.1
SS 70mg/L 以下 2.0未満
n-ヘキサン(鉱油) 5mg/L 以下 1.0未満

PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法

秦野工場で保管していた高圧トランスは中間貯蔵・環境安全事業(株)(以下、JESCO)にて2015年6月に処分が完了しております。
PCB蛍光灯安定器の処分についても、JESCOと処理委託契約を締結させ、2022年3月に排出をし同年6月に最終処分まで完了しました。

化学物質管理と汚染防止

SDS(Safety Data Sheet・安全データシート)の作成・整備

リンレイでは製品を安全に取り扱っていただくために、化学製品全てについてSDSを作成して、提供しています。ご入用の場合は、販売店または弊社営業へお問合せいただくか、弊社ホームページでも公開(一部を除く)しています。また社内では、使用している原料について原料メーカーからSDSを入手し、データを生産技術課品質管理グループで管理し、製造課や管理課の関係者がいつでも閲覧できるよう整備・配布し、安全対策等に活用しています。

GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)への取り組み

GHSの目的、GHSに基づく分類を踏まえ、労働安全衛生法による表示対象物および通知対象物に対する情報伝達を行なっています。表示対象物についてはラベル等に危険有害性情報などを記載しています。また、通知対象物についてはSDS(安全データシート)を作成し、化学製品の危険有害性情報や取扱い方法を提供しています。

製品輸送時の漏洩対策

工場から製品を出荷の際、ドライバーへ事故などにより製品が漏洩した際の対応フロー説明書の配布と必要機材の提供を行っています。

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