
こんにちは、Mです。
ガソリンも食料も、値上がりしないものはない、という世の中になってしまいましたね。おかげでサラリーマンの唯一の楽しみ、お昼のランチも、天ぷらそばからたぬきそばに格下げしちゃったMです。
自動車業界も、この個人消費の冷え込みに悲鳴を上げてるようです。特に、ここ数年あんなに好調だった輸入車の販売に、陰りが出てきてるそうですよ。つい先日発表された2008年1月〜6月の日本における輸入車新車販売台数は、前年比で7.2%のマイナス。11万9741台と、1993年上期以来15年ぶりに12万台を割り込んじゃいました。国産の新車が伸び悩んでも、輸入車だけは良く売れてるなあ、という思いがあったMとしては意外な気がします。
でもね、VW、メルセデス、BMWという上位御三家が軒並み前年同期比でマイナスを示す中、0.3%と僅かながら、プラスに転じているブランドを見つけました。何だと思います? それはね、BMWミニなのです。
他にもアウディが4.5%、トヨタの逆輸入車がなんと60.2%と大健闘の増加を見せてますが、いえいえ、それはどちらも複数の車種やブランドによって成し得た数値。それにトヨタは、実際はダイハツ・インドネシアからのOEM商用車での話。ミニの場合は、ワンやクーパー、クーパーS、それに新登場のクラブマンがあるとはいえ、あくまでもミニという単一ブランドだけで弾き出しているのだから立派なものだと思いませんか?
実際、街を行くミニの多さには驚きますよね。1台も目にしない日はない、といって良いんじゃないかな。
もともと、このミニというクルマは、日本では絶大なる人気を誇っていました。初代のモーリスやオースチンから始まって、ローバーの生産車となった時代の、いわゆるオリジナル・ミニは、老若男女を問わず愛され、ファッション業界人やデザイナーが好んで乗り回すことでも知られていました。ちっちゃいけど、なんかお洒落。これがミニの愛された原因でしょう。
しかし、さすがに現代のレベルで考えると基本設計が古すぎる。それにボディも小さすぎて、衝突安全性に不安があるとして、敬遠する向きがあったのもまた事実です。
そんな中、ミニはBMWに買い取られ、突然大変身してしまいます。もはやミニではない、と口の悪い連中が嘆いたほど、そのボディは大きくなりました。オリジナル・ミニと並べてみると大人と子供、というか普通車と軽自動車くらいの差があります。でもね、言い換えると「普通車の大きさ」になったのであり、巷に溢れる3ナンバー車に比べれば、充分コンパクトな存在です。
当然、走行性能、それに安全性はオリジナルから飛躍的に向上したわけですが、でもこのBMWミニが最も偉かったのは、ボディは大変身したのに、「誰が見ても、やっぱり、ちゃんとミニに見える」デザインだったこと。これに尽きます。この辺、ヨーロッパのメーカーは底力がありますねえ。
お洒落な可愛さはそのままに、クルマとしては大きく進化したわけですから、こりゃ評価されないわけがありません。変身第1弾のミニは日本でも大成功を収めるのですが、実は皆さん、現行のミニはBMWとしては早くも2代目だってこと、ご存知でした?
2007年発売開始の2代目BMWミニは、ぱっと見、1代目とそっくりなのですが、ボディのほとんどを新しく作り直してます。機会があったら2台を並べてみると面白いですよ。主に前面衝突安全性を上げるためでしょうが、ボンネットが長く高くなっているのに気づくはず。ですから2代目はボンネットを開けると、フードのヘッドライト部分が穴になっていて、なんだかメザシを見ているような気分になります。
もちろん、メカニズムもかなり変更になりました。クーパーSのスーパーチャージャーはツインスクロールターボに変わったし、評判がイマイチだったATもかなり印象が良くなったようです。でも、それよりなにより、このデザイン力。Mは本当に感心してしまいました。だって、2代目に代替わりしたことが、これほど分からないクルマって他にあったでしょうか? どこぞの国のメーカーだと、ヘッドライト周りやグリルなど、ちょこちょこっとフロントマスクの意匠を変えて、はい、今年の新型で〜すと臆面もなく売り出しますからね。
Mは、ここにもBMWのデザイン陣の意気を感じます。ミニは誰が見てもミニに見えなきゃいかん、ということですよ。それこそが、このクルマの価値なのだということを、BMWはよく理解しているのでしょう。だから逆境の中でも販売は健闘してるんだろうなあ。同じクルマを作る会社として、日本のメーカーにもこれくらいの心意気を持って欲しいもんだ、と思うMなのでした。
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