リンレイ

カーライフノート

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CVTって、何でしたっけ?

こんにちは、Mです。


ついに始まりましたね、『エコカー補助金制度』。各メーカーとも、冷え切った市場をなんとか回復させようと必死の様子。


特に、トヨタやホンダのように現時点でハイブリッドを有していない、その他のメーカーは切実です。ここはひとつ、ハイブリッドでなくても低燃費で、だからウチのクルマも税金ならびに補助金優遇措置を受けられます、ってことをアピールしなくちゃなりません。


その「低燃費アピール合戦」の中で、俄然、時代の寵児となったのが今回のお題、『CVT』。


皆さんも名前だけは、ご存知でしょう? ここのところ、クルマのテレビCMでは、どこのメーカーでも「CVT」の大合唱ですものね。でもそれって何? と問われると、これが上手く説明できない。


え~と、確か、オートマで~、なんかATみたいなやつなんでしょ? でもなんでATより燃費が良くなるのか、そこんところは分からない…。


そうですよね、大体その程度の、あやふやな知識しか持ち合わせていませんよね。そこのところを今回は、ちょこっとご説明しようかと。ごくかいつまんで、ではありますが、理屈を分かって使ったほうが、道具も生きるというものですから。


さて、そもそもエンジンという代物は、最も有効にトルクやパワーを引き出すためには、ある一定の回転域の中で使ってやる必要があります。アイドリングだとほとんど出ないトルクや馬力が、回転数を上げてやるにつれて大きくなり、だからといって調子に乗って、ブンブン廻してしまうと頭打ちになってパワーダウンしてしまう。ざっと述べると、こんな特性があるのですね。(ちなみに電動モーターには、このような特性はありません。最初からドカンとトルクが出て、そのまま、ぐいぐいとパワーで押し切っちゃいます)


だから、クルマにはギアというものが必要になってくるのです。スタート時は1速、次第に速度を上げて巡航速度になると5速や6速に切り替える、そうしないと効率のいい使い方は出来ません。


もし、ギアが1速だけだったとしたら、どうでしょう? スタート時はいいとして、加速した後、60km/h巡航したくてもエンジンはガアアーッと唸りっ放し。すでにパワーは頭打ちでギクシャクするわ、うるさいわ、もちろん、燃費の良いわけがない。


で何段ものギアを用意し、これを変速させて使わざるを得ないのですね。この変速を手動で行うのがMT=Manual Transmission。やだ、そんなの面倒くさい、と機械任せにしちゃったのがAT=Automatic Transmission。つまり、どちらも変速ギアが存在するわけです。


ところが、ですよ。CVT=Continuously Variable (連続可変)Transmission はその名の通り、無段変速。すなわち、どこを探してもギアが存在しないのでした。


どういうことでしょう? ここからは図を見ながらのほうが分かりやすいかな。


まずエンジンからの入力側とタイヤへの出力側、ふたつのプーリー(まあ、滑車みたいなもんです)を用意し、その間にベルトを渡して動力を伝えます。このプーリー、実はベルトのかかってる部分の断面は、外側が広く中心部に行くほど狭い、斜めカットになっています。


さらに、プーリー自体、真ん中で左右ふたつに分割されていて、自由に幅が変えられます。例えばプーリーの幅を狭くすると、ベルトはどんどん押し上げられてプーリーの一番端っこ、外周の辺りに押し上げられますね。逆に幅を広くすると、ベルトはプーリーの内側に落ち込んでいって内径ギリギリのところに落ち着きます。


こうして入力側、出力側ともプーリーの幅を変化させてやる、つまり径を変えてやることで、完全に無段階の変速機が完成したのでした。


このCVT、ギアがないんですから変速時のショックがありません。当たり前ですね。


でもそれ以上に大事なのは、ATよりも燃費がよいこと。途切れることなく連続的に変速比が変えられるわけだから、常に最も効率の良い、つまり燃費的に考えて最もおいしいエンジンの使い方が出来る、というわけです。


CVTでもマニュアルモードで7速シフト、ってあるじゃないか? そう、確かにそういう風にうたってるクルマも多いですね。これは、この両方のプーリーの径をあらかじめ設定しておいて、擬似的に「ギアシフト」風味を味わえます、という意味だと思ってください。このモードを使った場合も、ショックは全く生じません。


実は、スクーターでは早くからCVTが採用されていました。ATよりコンパクトだし、シンプルですからね。でも初期のCVTは、スクーターならともかく、クルマに使うには強度的に不安だったようです。今は技術革新のおかげで、かなりのパワーや車重にも耐えられるようになりました。


シンプルにして効率的なCVT。エコは何も、ハイブリッド・テクノロジーだけが達成できるわけではありません。一度、実際にCVT車に試乗してみてください。シフトショックのないその滑らかさ、それにエンジン回転数が一定のまま速度だけが変化する新鮮な感覚。ちょっと感動モノかもしれませんよ。


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http://www.daihatsu.co.jp/
info/tech_pi/cvt0606/01/top_01.htm

これがCVTの概念図です。ね、簡単だけどお利口さんでしょ? (ダイハツ工業の広報資料より)



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http://www.daihatsu.co.jp/
lineup/move_conte_custom/index.htm

ダイハツ ムーブコンテカスタム。CVTのおかげで、燃費はリッター当たりノンターボで23.0km、ターボでも21.5km!



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http://www.honda.co.jp/
FORZA/photo/02/index.html

CVTはスクーターでは早くから使われていた技術です(写真はホンダ フォルツァ)。

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