リンレイ

カーライフノート

一覧へ戻る

ケータイと同じように考えればいいわけですよ。

こんにちは、Mです。


この夏からいよいよ販売が始まった電気自動車=EVですが、皆さん、もう街で見かけましたか? 今年一杯は自治体や法人向けが主体で、一般の我々が購入できるのは来年からだそうですが、今から予約しておけば2010年早々、ひと足お先にEVでエコなドライビングライフを楽しめるかも。


今はハイブリッド全盛の世の中ですが、ガソリンエンジンと電気モーターの両刀遣いなんてのはあくまでも過渡的な措置。最終的にはクルマはすべからく、全くガソリンに頼らないクルマ、すなわちEVもしくは燃料電池車へと変わって行かざるを得ないでしょう。地球規模で本気で環境保護を考えるなら、これは当たり前のことです。


なのに、いわゆる自動車評論家の先生たちの中には、やっと芽を出しつつあるこのEVに対して否定的な立場の人が少なからずいらっしゃいます。曰く、車両価格が高すぎて現実的ではない。曰く、ガソリンスタンドに替わるほどの充電設備というインフラが完成していない。曰く、200V電源でも7時間、100Vだと一晩中充電しなくては「満タン」にならない、まして外で急速充電をしたところで僅かしか充電できないのでは実用に耐えられない、云々。


ご説ごもっとも、と言いたいところではありますが、果たしてそう攻撃したもんでしょうかねえ? 考えてみればハイブリッド技術にしたところで、当初はとてもとても一般人が購入できるようなリーズナブルな代物ではありませんでした。今のように手ごろな価格になったのは、これはひとえにメーカーの努力と、次第にユーザーに受け入れられ、大量生産が可能になったおかげでしょう。EVだって、いつかきっとそうなるんではないでしょうか。


では充電設備というインフラに関しては? 確かに世の中にはまだ、EV向け急速充電器を備えた箇所が充分にあるとはいえません。大型ショッピングセンターの駐車場や、コンビニに設置しようという動きは始まってはいますが。
 でもね、とMは思うのです。世の中、電気の通っていない施設なんて探すほうが難しくないですか? それこそ、コインパーキングやガソリンスタンドにも電源はあるわけですから、急速充電器を設置することなんて、そんなに難しいものじゃないでしょう。
 それに、ガソリンみたいに週ごとに価格が上下するわけでもなし、「満タン」にする必要はありません。「ガス欠」、つまりバッテリー切れにさえならなければいいんじゃないかしらん。


それでも、とアタマの固い評論家センセーたちは、なおも言いつのるのでした。急速充電で30%チャージって言ったって20分や30分はかかる。そんなに悠長に待っていられるものか。


ははあ、どうもせっかちでいけませんが、まあ、言ってることは分からないでもない。ショッピングのついでならいいけれど、例えば急ぎ旅の途中、高速道路のSAで充電だけしたいときに、そんな時間は惜しいというわけですね。それに少々長距離を走ろうと思えば、何度も繰り返す充電だけで結構な時間をロスしてしまう…。


それでは、こう考えたらいかがですか、とMは申し上げたい。皆さん、長いこと慣れ親しんだクルマという観点で見るからいけないのです。EVは電気をエネルギ-にして作動する商品なのですから、ケータイと同じように考えてみれば? 


ほんの少し昔、自分のケータイのバッテリーが切れそうになると、居酒屋で秘かにコンセントを探し、内緒で充電してて訴えられるという事件がありました。Mのまわりでも、やってる友人は多かったですけど、でもさすがに訴えられちゃかないません。今では、見なくなりましたね。
 その後、ケータイのバッテリー切れに人はどう対処するようになったか? コンビニで緊急用バッテリーを買って本体のお尻に挿し込むか、はたまた予備のバッテリーを持ち歩くかのどちらかじゃないでしょうか。


そうです、つまりEVのバッテリーも「切れたら、すでに充電してあるものと交換すればいい」のです。そうすれば時間もかからないし、もしかしたらバッテリーだけ別売もしくはリースにしてEV本体の価格を下げることも出来るんじゃないでしょうか。なにしろ、高額なEVの車両価格の3分の2はバッテリーの値段だといわれてるくらいですから。


実はこの「バッテリー交換方式」、アメリカのベター・プレイス社というベンチャー企業が、すでに実用化しているのでした。しかもですね、この4月から6月にかけて、横浜市の中区山下町で実際にバッテリー交換ステーションを設置、デモンストレーションを行ない、広く公開していたのです。体験した人の話によれば、僅か1分半で交換完了。クルマに乗車したまま乗り入れてから出るまででも3分程度。これなら、ガソリン入れるより早いじゃありませんか! 
 見た目は普通のガソリンスタンドと同じ。使い方も難しくはありません。さらに、ガソリンスタンドを作るには一箇所でほぼ1億円かかるそうですが、対してこの装置は約5000万と半額で済む。考えてみれば、タンクローリーで引火性の石油を運んできて地下のタンクに貯蔵する、なんて大げさな作業は必要なくて、スタンド側は常にバッテリーを充電し続けてればいいだけの話ですから、安全面でも楽ちんですね。
http://www.betterplace.com/japan/about-betterplace/


残念ながら、現在我が国で先行販売している三菱ならびにスバルのEV用バッテリーは取り外しが出来ません。ですが、新しくEVを開発して巻き返しを図る日産自動車が、ベター・プレイス社と組んで、このシステムを使ったクルマを販売する予定と発表しています。
 面白くなってきましたね。このバッテリー交換方式が仮にスタンダードとなれば、EVの実用性は一気に上がると思います。そうしてその普及も急速に加速されるでしょう。
 新しい商品の普及には、いつも柔らかくて斬新な発想が必要です。このニュースを知って、EVの未来に、なんだかワクワクしてきたMなのでした。


photo

バッテリー交換ステーションの全景。ガソリンスタンドと変わりませんね。


photo


photo


バッテリーはシャーシ底面から交換されます。何の手間もかかりません。

http://www.betterplace.com/
japan/about-betterplace/

Copyright 2008 RINREI WAX CO.,Ltd.All Rights Reservedプライバシーポリシー